ひなびたブログ

ひな・びる【鄙▼びる】( 動バ上一 ) 田舎らしい感じがする。野暮である。いなかびる。 「 - ・びた温泉」

傘について

久しぶりにビニール傘を買った。

初めてのブログ投稿がビニール傘についてというのもなんだが、書こうかなと思った日に思いついた話題がこれだったのだから仕方がない。


出かけている途中に突然雨が降ってきて、それもかなりの勢いだったので、行きたい先がある私は地下鉄の改札口近くにあるコンビニで傘を買う必要があった。用事を終えて帰る頃には雨は止んでいて、早まったかなとは思ったけれども、なんだかコンビニのビニール傘というのはそういうものである気がする。

私は貧乏性なのでその場しのぎで物を買うことはあまりない。雨が降ってたら止むまで待つか、走って帰るか、誰かの傘に入れてもらう。出先でビニール傘を買うのは本当に久しぶりだった。下手をしたら初めてかもしれない。知らんけど。



驚いたことに、コンビニで買うビニール傘というものはわりと高い。600円とかした。私が普段使いしているお花柄のポリエステル傘はイオンで1000円だったので、400円しか違わない。半額ですらない。

本体も値段相応の代物だった。65cmとラベルの貼られた傘は大きめで、私1人であればそれなりに余裕を持って入れた。持ち手は黒でなかなか握り甲斐のある太さ。どことなくどっしりした、かなり心強い印象の傘だ。

コンビニで買うビニール傘というと、こう、使い捨ての代名詞みたいな印象があった。2300円で骨の細くて持ち手が薄い、真っ白の、人1人が肩をすぼめて入るような、ザ・ビニール傘、という感じのイメージ。

もちろん広い京都のうち一軒のコンビニで買った傘が全てのコンビニ傘を代表するとは思わないが、「コンビニのビニール傘」の印象をかなり覆してくれた。

私のコンビニ傘への偏見がひどかったのか、それともコンビニ傘が進歩したのか。コンビニでよく傘を買う人がいたら今度こっそり教えていただきたい。

コンビニ傘が進歩したんだとしたら、その歩みも気になるところではある。



余談として。

実はザ・ビニール傘といった傘をよく見る場所がある。晴れた日の会社の傘立て。

私はずっと、あれらは会社のおじさんが出勤途中で雨に降られて慌ててコンビニで傘を買ったはいいものの退社する頃にはすっかり雨は上がってしまっていて困ったおじさんがとりあえず会社の傘立てに置き傘という言い訳をたてて置いていった傘たちなんだと思っていたのだ。けれど今回の体験からするに、あれはどうやら最近のコンビニにあるような傘ではないらしい。

白くて細い、華奢なあの傘は、ではどこで買うのだろう。謎である。